萩藩が、安政3年(1856)に設けた造船所の遺跡で、幕末に「丙辰丸」「庚申丸」という2隻の西洋式帆船を建造しました。
丙辰丸はロシアの技術、庚申丸はオランダの技術が用いられており、
このように2つの異なる技術による造船1つの造船所で行った例は他にないこと、
また幕末に建設されたもので唯一遺構が確認できる造船所であることが評価されています。
丙辰丸
全長25 m、安政3 年(1856)進水
藩の主力艦として海軍の練習と国産交易に利用
庚申丸
全長44 m、万延元年(1860)進水
文久3 年(1863)5 月、下関海峡で米商船ペンブローク号に砲撃
翌月、米ワイオミング号の報復攻撃により撃沈
アクセス 山口県萩市椿東5159-14
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- JR西日本東萩駅から車で5分
- 萩反射炉より車で2分